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……どうしてこうなった?

第40章 陸奥佳奈美の決意

「もちろん、わかっております。私がお持ち致します」

「は?」

佳奈美の怒りが空回りするような笑みを茅野が浮かべた。

「さあ行きましょう」

茅野は鞄を持ち、さっさと歩き出してしまう。

「ちょっとっ!! いいわよ、茅野。返しなさい。私はあなたの力は借りないわ」

状況が飲み込めず佳奈美は戸惑いながら追いかける。


「私はこれからも佳奈美お嬢、佳奈美さんのそばで働きます」

茅野は振り返ってそう告げた。

「はっ……?」



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