……どうしてこうなった?
第9章 優花の入部
「いやさ、陸奥の奴が取り巻きとかを使わないで直接自分で優花に挑んできたんだ。凄いことだよ、これは」
「そんな凄さ、いりません」
「でもまぁ、それだけに余計大変だろうな。完全に勝たなければ気が済まないんだろうし……」
「他人事みたいに言わないでください! 元はといえば先輩のせいなんですからね!?」
「わかってるって。俺も出来るだけ力になってやるよ」
「本当にそう思ってるなら今すぐ陸奥先輩に電話して告白して付き合ってください!」
「それは無理だなぁ」
へらへらと笑って芹沢はかわす。
「私はっ……!
……わたしは、ずっと彰人が好きで、彰人と一緒に過ごしたいからこの学校に入学しただけなのに……
どうしてこうなっちゃうの……」
「いいじゃねーか。こういうハプニングでもなきゃ優花の性格じゃいつまで経っても彰人君とやらと進展もなかっただろうし。いい機会なんじゃねーの?」
反論の言葉が出かかって、優花はそれを飲み込んだ。
芹沢の言うことももっともだ、と感じたから。
「そんな凄さ、いりません」
「でもまぁ、それだけに余計大変だろうな。完全に勝たなければ気が済まないんだろうし……」
「他人事みたいに言わないでください! 元はといえば先輩のせいなんですからね!?」
「わかってるって。俺も出来るだけ力になってやるよ」
「本当にそう思ってるなら今すぐ陸奥先輩に電話して告白して付き合ってください!」
「それは無理だなぁ」
へらへらと笑って芹沢はかわす。
「私はっ……!
……わたしは、ずっと彰人が好きで、彰人と一緒に過ごしたいからこの学校に入学しただけなのに……
どうしてこうなっちゃうの……」
「いいじゃねーか。こういうハプニングでもなきゃ優花の性格じゃいつまで経っても彰人君とやらと進展もなかっただろうし。いい機会なんじゃねーの?」
反論の言葉が出かかって、優花はそれを飲み込んだ。
芹沢の言うことももっともだ、と感じたから。