
見習い天使とコイスルオトメ
第5章 動き出す日常
---ガラッ
「すいませーん。病人連れてきましたー。」
「あら、田宮さん…と玲音くん。と、言うことはその子はまた被害者の子ね?」
さっきまでの騒動でだいたい理解してくれてるのだろう。運んできた女の子が気絶してるのを見ると、呆れ顔で言った。
きっとあたしを理解してくれる人はこの人だけだろう。
「しょうがないわね。その子はそこのベットに寝かせておいて。あたしこれから会議行かなきゃいけないのよ。夕方には戻って来るから。あなた達もはやく授業戻りなさい?」
そう言いながら慌ただしく保健室を出て行く先生。
「慌ただしい先生だな。まぁいいや、美音布団かけといて。」
「え、う、うん。」
そう言われ、レオンがベットに寝かせた女の子に布団をかけてあげる。
“…可愛い…。”
よくよく見るとこの子すんごい可愛い。
なんでこんな可愛い子がレオンなんか…。
「だからー、俺がイケメンだから♥」
