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1ぺーじすとーりーず

第10章 ХХを


貴方は僕を可愛いと言って撫でてくれる。

とっても、白くて綺麗な手。

でも…貴方はその手であの目障りな男に触る。

貴方をこの世で一番愛してるのは僕なのに。

黒くておぞましい悪夢を僕に見せないで。

愛しい貴方が穢れる姿をただ見ている事しか出来ない。

貴方の口からこぼれる言葉はアイツを求める甘い密のような声。

その口から僕にХХを囁かれる事はない。


僕が求める言葉は可愛いじゃない。
僕が求める愛撫はその程度じゃない。

でも…わかっている。

愛しい貴方は僕を見てくれない。

ただ一言のХХを下さい。

僕からのХХを心を込めて。

「ニャー…。」

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