テキストサイズ

1ぺーじすとーりーず

第4章 黒薔薇



君の美しさは、僕しか知らない。

今の君は、薔薇のように美しい。

白い肌は少し色づいて、瞳を涙で濡らしてる。

腕に巻き付く、無表情な灰色の鎖は冷たく君を縛り付けて君に印を刻んでる。


口から漏れる、甘い声は抗いがたい快楽に墜ちてゆく自らに歓喜している。


脆く、美しい薔薇は今私の手によって汚れをしる。

花開いた薔薇の誇り高き美しさは私の手によって儚く散ってゆく。


堕ちた花弁の最後は情熱的な愛憎に燃え、灰となりて風に飛んだ。





「あぁ…美しい。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ