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キレーな顔した狼さん。

第16章 12.5匹目


「なんで汐里は、俺のこと…
…そんなに煽るの…?」

「はぁ!?煽ってなんかっ…」

「煽ってるよ。」

チュッ

「んっ…」

「汐里の行動が」

チュッ

「言葉が」

チュッ

「全部俺を…煽ってる…」

チュパッ

「ちょ…るき…っ」

言葉を1つ言うたび、小刻みなキスが瑠樹から落とされる。

それだけで恥ずかしくて…

「だから…今回は全部…汐里のせいだから。」

「へ…」

既にボーとなりかけている頭のせいで
よく、意味が解らない。

「汐里っ…好きだ」

その言葉を合図に、貪るようなキスを
俺にする瑠樹。

いつもの余裕が、何処にも感じられない瑠樹のキスで俺は秘かに危機感を感じた。

ヤバ…オカシクナる……──

─────────────

───

「はぁっ…はぁ…あっ…んんっ」

ズチュっズチュっ

「汐里っ汐里っ」

ジュプジュブ

「んっ…も…無理…」

「汐里…これからも…なんて…
当たり前だ。

もー絶対…離して、なんて言っても…

離してやんねーから…っな」


ズドっ

ドピュ…ドク

「んっ…あっあぁっーー」

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