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翔ちゃんとニノちゃんのヒミツ

第11章 やっぱり大好き

PM 7:00

翔「まだかなぁー…」

ニノとの待ち合わせは7:00。 遅れてないって言ったら遅れて無いん だけど…。 早く会いたい…。

場所は俺んちの近くにある公園のベンチ。 そこは大きな噴水があって、夜とても ロマンチック。 そういえばニノとの初デートはここ だったっけ…。

翔「そのときはあんまりニノのこと好 きじゃなかったなぁ」

まだ若くてチャラかった俺はノリで付 き合ってた。 「男となら愛の無いsexしても大丈 夫。」バカみたいなことを思ってた。 でも今はすごく愛おしい。 この3日間で学んだことだった。

「竜羽…。好き…。」

「…俺も大好きだよ…。匠…。」

うわっ 俺の真ん前のベンチに座るアツアツ カップル。 Dキスしちゃってるよ…。 目のやり場に困る…。

翔「…!?」

いきなり彼氏(多分竜羽って奴)が彼女 (匠さん?)のスカートの中に手を突っ 込んだ。 や…やめろぉぉぉ ムラムラすんだろぉぉ

「竜羽…だめっ♥」

「大丈夫。誰もいないよ」

いやいや! 俺いますよ!?

「匠…股広げて…」

「ほんとにっこれ以上はらめっ///」

ノリノリじゃねぇか!? あー。 もう見てらんない! バッ 俺は顔を伏せた。

「匠…濡れてる…」

「じゃあ竜羽が綺麗にして…?」

は!? まぢでまぢで! これ以上はほんとやめろよ!?

「どうしてほしい?」

「く…くんに…。」

「…。うん…」

「…え?くんに…。」

「…。」

翔「…。」

あれ? いきなり声が聞こえなくなった。 というか彼氏がいきなり黙り始めた。

少し顔をあげ薄目で2人の方を見てみた。
すると彼らは…こっちを見ていた。

翔「…?」

男の目は輝いていたが、女は何かを睨んでいた。
視線は俺の真横。

警戒しながら俺はそっと横を見た。

翔「…!?」

ギュウウウ

その瞬間誰かが俺に抱きついたのが分かった。
そして小さな声で囁いた。
 
「待たせてすみませんでした…。」

翔「…。ニノ…?」

絶対ニノだ。
そう思っていたがあえて聞いた。

ニ「はい…。私です…翔くん」

今にも泣きそうな声だった。
もうニノの泣いてるとこなんて見たくない。
だから俺はニノを責めたりはしない。

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