テキストサイズ

翔ちゃんとニノちゃんのヒミツ

第11章 やっぱり大好き

二「私もっ...私も翔くんの事っ...愛してますっ...」

ギュウ

翔「ニノ...。泣いちゃダメって言ったでしょ?」

俺はニノから落ちた一滴の涙を指で拭った。
あまり寝ていないのか、目の下にはクマが目立っていた。

二「うぅ...ごっ、ごめんなさいぃ」

指では拭えない程の涙が溢れ出した。

翔「...とりあえず落ち着こ?」

二「うぅ...翔くんも抱きしめてくれたら落ちっ...着きますっうぅ...」

翔「絶対だよ?もう泣かない?」

二「うんっ」

翔「じゃあ...」

ギュウ

じんわりと伝わってくるニノのぬくもり。
重なりあう吐息。
なんと言うか
こいつを早く抱きたい。
めちゃくちゃにしてやりたい。

☆★☆★☆★☆
ニノはもう泣き止んだ。
今はただ抱き合っているだけ。
...すると辺りから物が跳ねるような音が聞こえた。

バシッ

一瞬体が跳ねるニノ。

二「何今の音...」

その時、あのカップルの一人、匠さんの声が聞こえた。

「あーゆー子がタイプならあの子ずっと見てればいいじゃん!ばかぁ!」

あの子と言って指をさすのはニノだった。

「は!?そんなこと言ってないだろ!?あの女の子よりお前の方が可愛いよ!」

いや...。この子男ですよ...。

「何それ!?お世辞?...もー知らない!さようなら!」

「おっ...おい!匠っ...待てよっ!」

翔「...。」

彼氏...。
それお世辞だろ。
匠さんよりニノさんの方が数100倍可愛いぞ...。

二「あの二人...どっか行っちゃった...。」

翔「そうだね...。笑)さっきまであんなに仲良かったのに...。」

大「翔くんとニノも気を付けてね。悪夢は突然やってくるのだ。」

翔「だよね...気を付けるよ...って!お、大野くん!?何でいんの!?」

大「あれ?もしかして気づいてなかったの~?ニノをここまで送ったんだよ~」

ニ「あ...。翔くんに言うの忘れてた笑。実は最初っから私の隣に居たんですよ」

翔「なっ...///」

ってことはあのキスも見られてたってこと!?

大「俺も居るよって言っとけば良かったね笑)...それにしてもさっきのキスは濃厚だったねぇ。びっくりしちゃったよ」

翔「やっぱり見られてたんだ...(笑)」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ