
殺シテヤル
第4章 悪戯
「ん…」
朝の光りが眩しくて、
かのんは目を覚ました。
「あ…さ……?」
かのんは自室にいた。
毎晩毎朝お世話になる、自分のベッドの上に、寝間着で。
ふと、自身の記憶が蘇り、躰を抱きしめ硬直する。
夢なのか…?
自分が帰ってきた記憶はない。
知らない男に性器を弄ばれ、
初めての絶頂を迎えた瞬間。
生々しい記憶の後が、かのんにはなかった。
どうして帰ってきたのか、どうして着替えたのか。
壁に掛けてある時計を見ると、
時刻は11時を回ったところだった。
(昨日が金曜日だったから…今は土曜日…?)
そっとベッドから降りる。
「痛っ!!」
膝に鋭い痛みが走る。
寝間着の裾を捲って見てみると、
そこには小さい擦り傷があった。
―――夕べ…地面についた膝…
怖い。
かのんは襲いくる恐怖から逃れるように部屋を飛び出し階段をかけ降りる。
息を乱しながら居間に飛び込んできた娘を見て、母親は目を丸くしながら言った。
「何そんな慌ててるの?慌てなくても土曜日だから学校休みよ?」
「あ…おはよう…」
いつも通りの母。
少しほっとして、ソファに腰を下ろした。
「何か飲む?」
台所に向かう母親が声を掛ける。
「じゃあ、紅茶お願い。ホットで作って」
「ホット?暑いのに?」
まだ梅雨の時期。
変な要求をする娘を不思議に思いながら紅茶の用意をする。
かのんは落ち着きたかった。
あの体験。
あの男の吐息、手、腰に押しつけられたペニスの硬さ…
どれも生々しくて、夢だとおもえない。
震える躰を押さえ込むように、
自分の躰を抱きしめる。
朝の光りが眩しくて、
かのんは目を覚ました。
「あ…さ……?」
かのんは自室にいた。
毎晩毎朝お世話になる、自分のベッドの上に、寝間着で。
ふと、自身の記憶が蘇り、躰を抱きしめ硬直する。
夢なのか…?
自分が帰ってきた記憶はない。
知らない男に性器を弄ばれ、
初めての絶頂を迎えた瞬間。
生々しい記憶の後が、かのんにはなかった。
どうして帰ってきたのか、どうして着替えたのか。
壁に掛けてある時計を見ると、
時刻は11時を回ったところだった。
(昨日が金曜日だったから…今は土曜日…?)
そっとベッドから降りる。
「痛っ!!」
膝に鋭い痛みが走る。
寝間着の裾を捲って見てみると、
そこには小さい擦り傷があった。
―――夕べ…地面についた膝…
怖い。
かのんは襲いくる恐怖から逃れるように部屋を飛び出し階段をかけ降りる。
息を乱しながら居間に飛び込んできた娘を見て、母親は目を丸くしながら言った。
「何そんな慌ててるの?慌てなくても土曜日だから学校休みよ?」
「あ…おはよう…」
いつも通りの母。
少しほっとして、ソファに腰を下ろした。
「何か飲む?」
台所に向かう母親が声を掛ける。
「じゃあ、紅茶お願い。ホットで作って」
「ホット?暑いのに?」
まだ梅雨の時期。
変な要求をする娘を不思議に思いながら紅茶の用意をする。
かのんは落ち着きたかった。
あの体験。
あの男の吐息、手、腰に押しつけられたペニスの硬さ…
どれも生々しくて、夢だとおもえない。
震える躰を押さえ込むように、
自分の躰を抱きしめる。
