あいどる君に恋煩い
第3章 ファン
手紙の内容は…
『今日は、学校で体育の授業でバレーボールをしました! サーブミスいっぱいしちゃって落ち込んだなぁ(泣) ……祐斗くんはバレー好き? メンバー達とバレーしたりしませんか?』
とか
『今日は朝から祐斗くん達の曲聴いて学校行きました! テンションめっちゃあがったよー! 今週末また会いに行くのが楽しみです♡』
とか
『最近、勉強が大変ですT_T 祐斗くんもダンスや歌のレッスン頑張ってください!』
とか。
ほとんどファンレターとは呼べないものになっていた。
実際、ファンレターには何を書いていいのかわからない。
麻季乃に言わせると
「そんなん、『大好き!』とか、『かっこよすぎ!』とか、そうゆうラブレターみたいなこと書けばいいんだよー!私なんて毎回裕太くんには告白しかしてないもん(笑)」
らしいけど、ラブレターなんて書いたことないし、まずこれファンレターだしっっ!
てかまず基本ですます調になっちゃうし…
相手年下なのに……
はぁ、本当は私だって大好きとか書いてみたいけど…
なんかこう…
恥ずかしいというか…
あーっっっもうっっっ!
頭がぐるぐるしてきて思わず頭をわしゃわしゃしてしまった。
あまりにも動きすぎたのか周りからは不審な目で見られる。
あーもー疲れたぁぁ……
思わず頭をテーブルにくっつけた
「なぁーにやってんの?かなりご乱心みたいだけど?(笑)」
ん?なんか聞いたことのある男の人の声…………