あいどる君に恋煩い
第3章 ファン
その瞬間、ぱっと手を離していつものアイドルスマイルで
「なんちゃってー(笑) ちょっとドキッとしたっしょー⁈」
「も、もーっ!やめてくださいっからかうのっ!」
「いいじゃんいいじゃん!あ、でも敬語は禁止だからな?み・や・こちゃん?」
「……っ///」
「ははははっ 怒ってないで早くしないと用事あったんでしょ⁇」
しまったすっかり忘れてた!
時計を見るとあと15分しかない
「やばっ!じゃっ、じゃあサヨナラっ!」
そう言って私は急いで店をあとにした
「はいはーい、またねー都ちゃん
祐斗に伝えとくからねー………って、つい本気になっちゃったなー、俺。祐斗が羨ましいよ」
もちろんそんな敬太の言葉は耳に届くわけもなかった