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あいどる君に恋煩い

第4章 意識







あっという間に2日間がすぎて日曜日になった。

もうすでに劇場の自分達の席に着席済み。







「あー今日も楽しみ!毎回来てるのに、なんでこんなに楽しみなんだろー! ねっ!都!…都? ねぇ聞いてる⁈」

「え⁈ あ、あ、うん、聞いてる聞いてる!」

「本当かなー?てかどうかした?なんか顔赤くない?熱ある?」

「えっ⁈ べ、別に普通だよ⁈ なんで⁈」

「ほんとー?なんか今日の都変だよ?具合悪くなったら言いなね⁇」

「あ、うん、了解っす!」

「…言葉遣いまでおかしいけど大丈夫かなー」







その時、開演時間になったらしく辺りは暗くなり、いつものように立ち上がり、いつものようにイントロに合わせてメンバーがでてきた。











でも私はいつものようにはいかないわけで。





タイムセールの後はすっかり忘れてた…というか、忘れようとしてて。






でも今から会うと思うとなんだか妙に意識しちゃって。












………緒方敬太…








あーっっっっ
何考えてるのっ、自分っ
私は祐斗君のファンなのにっ

しかもあんなのただのファンサだよっ
ただのアイドルからファンに向けてのファンサっ
考えすぎだよっ都っ






そんな風に1人でもんもんしてたからさっきの麻季乃の話なんて少しも入っていなかったのだった。









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