あいどる君に恋煩い
第4章 意識
「姫〜♡ 今日も僕のお城に来てくれてありがとうございました〜♪ 楽しかったですか〜⁈♡」
な、なんてわざとらしい王子様キャラ…
「た、楽しかったです。また来ます。」
そう言ってハイタッチを軽く済ませ次に行こうとしたら
「公演中の都ちゃんの赤い顔、可愛かった。俺のこと意識しすぎ笑)」
ぼそっと言われたその言葉に思わずぎょっとする。
やっやっぱりばれてた⁈
「な、なんですか」
「え?独り言ー♡ んじゃまた明日ねー」
そう言ってもう次のお客さんには
「姫ー♡ 会いたかったです。楽しんで頂けましたか?」
なんて言ってる
もーなんなのよーっ
色々頭ぐちゃぐちゃしながら最後の1人に進む。
あ…
次は祐斗くんじゃんっ!
アイツのせいですっかり忘れてたっっ
そう思って頭を切り替える
そして祐斗君とのハイタッチになった。