
アイツが私のご主人様!?
第33章 まさかの王子登場。
「……てか、
お前、メイク…濃くね??プッ」
「はあっ!!?
うるさいわっ!
黙れカンザキーー!!ふんっ」
ちょっとでも、
可愛くしときたいと思ったから///!
さっき、
メイク濃くしてみたのよーー!!うぅ…
「分かってるよ…!
メイク濃くしても…
可愛くないコトぐらい……!!はあ…」
神崎クンは、
いきなり!私の顔に手をのばしてきて…
グロスをつけている…
私の唇を指でスッと撫でた!
チークをつけている頬も
左手で優しく!ほんと~に優しく!
サラッと撫でてきて・・・!
!!!!!
「ちょっと///!
ナニすんのよおっ!!
せっかく…
メイクしてたのにぃ……っ!も~…」
ぜったい!
メイク取れちゃったよ・・・!はぁ~…
「ププッ!
お前、どんだけ厚化粧してたんだよ!!アハハ!
おかげで、
手にめっちゃメイクがついたわ!
ほれ、見てみ!クスッ」
「ぎゃ!!」
た、たしかに・・・!
神崎クンの手には、
私のメイクがつきまくり!
は、ハズカシイ…///!!
「ナニ、赤面してんの?クスッ
そんなに恥ずかしかったか!ププッ!」
「………ま、まあ…!」
私、メイク下手っぴなのか…!!
が~ん!!
「…………そんなに、
そんなに…落ち込まなくてもいいんじゃねぇの…?」
「……落ち込むわよぅ…!はぁ…」
いま、ワタシの顔は!
メイクが取れてヤバいでしょうね。あはは…
そんな私を見て、
神崎クンは真面目な顔して言った……。
「……なあ、」
「……ん…?」
*
