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あなたが消えない

第19章 あなたが消えない

3月、和男は単身で無事に引っ越して行った。

一人の部屋で翔を思い出して耐えられなくなると、相変わらず自分の指で翔を想いながら慰める。

…あん…あん…あん…翔…お願い…私に…逢いに来て…

指を穴に何度も差し込みながら、

…こんなのじゃ…足りない…翔のじゃなきゃ…あぁっ…んんっ…翔のアレ…欲しいよ…

翔のアレが入ってる感覚を思い出すと、擦れてる感じがして、キモチよくなって、

…あふん!…あぁぁん…んふん…んっ!…イイッ!…翔のがいいよぉ…

一気に快感が襲って、指で突起物を強く擦ってイク。

あぁぁん!…イクん!!

ピクリと身体を痙攣させて、しばらく呆然とする。

「…翔…逢いたい…」

翔、好きだよ。

翔、愛してる。

一人になると、どれだけでも自由に翔を想い出すたびに自慰行為をする。

それをする事で、いつも隣りに翔が居る感じがする。

だけど、やっぱりやり終えた後に涙が頬をつたう。

翔に抱かれたいと。

だんだん、翔への想いに私はおかしくなってきていた。

何となく、翔がこの部屋に住んでいるみたいに私は振る舞っていた。

翔の姿を思い出してながら、お風呂に入ってアソコを念入りに洗う。

指先で洗うついでに、自慰行為をする。

あふん…翔…もっと…して?…

布団に入れば、翔のぬくもりを思い出して、抱かれているように眠りに付く。

明け方、巻き付いた時の布団に股を擦り付けて感じてしまい、パンツを下ろして股を開いて、指先でする。

ん…ん…ん…翔…好き…ここ…キモチッ…

でもまた、イッた後に虚しくなって涙が溢れ出る。

翔…私は…あなたが今でも…前よりも…好きで仕方ないの。

好き過ぎて、寂しくて仕方ないの。

逢いたいの…逢いたいだけなの…。



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