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甘いキスを永遠に

第20章 25歳の元哉

どこに行くのかと思ったら、まるで定番のデートスポットの海だった。


パーキングに停めて浜辺に出ると懐かしい潮の匂いがした。


私の実家は静岡の伊豆の海の直ぐ傍だ。


「やっぱり海はいいよね」


明るく染めた長めの髪が海風に靡いてちょっとカッコ良く見えた。


私があげたブレスレットをした手で乱れた髪を掻き上げ色っぽくてドキッとした。


「麻実ちゃん、歩こう」


元哉は私の手を握って、砂浜を歩いた。

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