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甘いキスを永遠に

第30章 帰り

「…ま…み…麻実…」


「んん…」


「着いたよ」


目を開けると元哉の顔が目の前にあった。


「麻実ちゃん、スヤスヤ気持ち良さそうだった」


柔らかく笑う元哉に目が覚めた。


「えっもう家?」


窓の外はうちのアパートだった。


「ごめんなさい、本気で寝ちゃった」


「可愛かったあ。何度もキスしちゃった」


「えっ?運転中に?」


「信号が赤の時」


私はちょっと照れ笑いした。


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