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甘いキスを永遠に

第47章 生涯を君に

夕方病院を出てバスで帰り、
降りたバス停からぶらぶらと海沿いを歩きながら家路に向かう。


一秒一秒母の死は近づいているのかと思うと心が折れそうになった。


私の心とは裏腹にすっかり高くなった秋の空は潮風があまりにも爽やかに吹くから
皮肉な風に腹が立ち、走って家に帰ろうと走り出した。


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