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甘いキスを永遠に

第75章 震える心

運転席のドアを開けようと手を掛けた時だった。


突然、夏木さんが走り寄り後ろから抱き締めた。


「…あっ」


私は驚きで声が洩れた。


「分かってる。分かってるけど、好きな気持ちを抑えられない。
君を奪いたい…」


そう夏木さんは背中で言った。


夏木さんの息がうなじにかかり汗が揺れた。

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