ふたりのカタチ
第15章 ありがとう
目が覚めると
辺りが自分の部屋と違う様子に戸惑った
隣にはどこかで見たことのある女性がいた
「えっと…」
「あら?目が覚めた?」
その女性が次第に
かずちゃんのお母さんだとわかってきた
「あ、あの…」
「彩乃ちゃん、気分はどう?」
「お久しぶりです…あの…私…どうして…」
かずちゃんのお母さんとは、母親の葬式以来だった
「和也から連絡もらってね、救急車呼んだのよ」
どうやら高熱を出し、私は倒れてたらしい
かずちゃんがお母さんに連絡してくれて
私の様子を見にきてくれ、救急車を呼んでくれた、ということだ
「よかったわーあまりひどくならないうちで…」
自分のことのようにホッとしてくれている
「あの…私…実は…その…」
「…和也がお世話になっているようで、ありがとうね、彩乃ちゃん」
私にどうしてありがとうと言ってくれるの?
「和也ったら本当に慌てて連絡してね…」
「あなたのお父さんからは『留守中頼みます』って言われてたんだけど…まさか和也からねー(笑)」
点滴の落ちるしずくを見ながら
かずちゃんのお母さんが何故私に
ありがとうと言ってくれるのか
考えていた
辺りが自分の部屋と違う様子に戸惑った
隣にはどこかで見たことのある女性がいた
「えっと…」
「あら?目が覚めた?」
その女性が次第に
かずちゃんのお母さんだとわかってきた
「あ、あの…」
「彩乃ちゃん、気分はどう?」
「お久しぶりです…あの…私…どうして…」
かずちゃんのお母さんとは、母親の葬式以来だった
「和也から連絡もらってね、救急車呼んだのよ」
どうやら高熱を出し、私は倒れてたらしい
かずちゃんがお母さんに連絡してくれて
私の様子を見にきてくれ、救急車を呼んでくれた、ということだ
「よかったわーあまりひどくならないうちで…」
自分のことのようにホッとしてくれている
「あの…私…実は…その…」
「…和也がお世話になっているようで、ありがとうね、彩乃ちゃん」
私にどうしてありがとうと言ってくれるの?
「和也ったら本当に慌てて連絡してね…」
「あなたのお父さんからは『留守中頼みます』って言われてたんだけど…まさか和也からねー(笑)」
点滴の落ちるしずくを見ながら
かずちゃんのお母さんが何故私に
ありがとうと言ってくれるのか
考えていた