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ふたりのカタチ

第15章 ありがとう

「あの…なぜ…ありがとうって?」
「自分の息子の声だけで、だいたいわかるわよ、本当に大切なのかどうかは…」

かずちゃんのお母さんは、怒られるかしら?と言いながら前の恋人の話を始めた

本当に好きになったのに、相手からは単なる売名の為だと言われ、とても傷ついたそうだ…

「もう、女は懲り懲りだよって言っててねぇ…大丈夫かしら?って心配してたのよー」

お母さんは、内緒ね?と可愛らしく口に指を当てた

今の顔、ちょっと似てる…(笑)

それにしても…
そんなことがあったんだ…

まだ少しボーッとしてる頭で考えても
まとまらなくて、とにかくかずちゃんに
謝らないと、とばかり思っていた



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