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ふたりのカタチ

第11章 甘えたい

初めて一人で過ごす予定だった夜は
可愛くて
ときどき憎らしいくらいの笑顔で
暴走しそうなくらいの色気のある男の子が
ずっとずっとそばにいてくれた

何度も頭を撫でてくれて
何度も好きだよって耳元で言ってくれて…

私はどうにかなってしまいそうだったのに
囁くかすれた声がいつの間にか
スーっという寝息に変わっていた

起こすには可哀想なくらい
安心しきった顔で眠っている

ソファから離れ、ふわりとブランケットを
かけた

明日の予定を聞いてないや…
何時に起きるんだろう?

明日もお店が休みでよかった…
一度8時に起こしてみようかな

そう思いながら
自分のベッドにもぐりこんだ

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