テキストサイズ

ふたりのカタチ

第11章 甘えたい

コーヒーと煙草の香りがした
あやねえがそばにいるのかな…?
この香り好きだな…

ぼんやり考えながら身体を起こすと
自分があれからどうなったのか
すぐにわかった

あっちゃー…
寝ちゃったんだ…オレ…

好きだって言って
好きだって言ってもらえて…

髪を撫でて首筋に軽くキスをして
あやねえの香りを
胸いっぱいに味わって…

「ん…かずちゃん…」なんて
色っぽい声で言うから

その声がもっと聞きたくて
これからどうやって困らせてやろっかなー
とか考えていたのに…

あー失敗したー…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ