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ふたりのカタチ

第11章 甘えたい

ベッドのきしむ音と
オレの荒くなる息の間に
艶っぽいあやねえの吐息が
部屋に響いている

周りには何もなくて
この世界には今2人しかいないように思える

時折聞こえる車のエンジン音が
自分だけ果ててしまいそうになるのを
セーブしてくれる

ずっと「かずちゃん」と呼んでいたはずのあやねえは、いつの間にかオレを「かず」と呼んでいた

呼び方が変わっただけなのに
それだけでもオレにとっては嬉しいことだって…あやねえは気づいているのだろうか

それだけのことなのに
オレの動きを早まらせるんだって気づいているのだろうか

「かず……もう…ダメ…い……」

「あやの……い…いっしょ…に…」
耐えきれない快感で
オレはイッてしまった…




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