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運命の欠片

第1章 失望

親しくしていた友達と言うか、勝手にそう思っていた友達が1人居なくなるのも淋しいものだな、っと思いながら、なかなか寝付けない日々が続いていた。



そんな中、割りと仕事では多忙を極めて居たため、昼間は余計なことは考えることはなかったが、そんな時に事件は起きた。


生活の為とは言え、無理に続けていた為か体調を崩しがちになり、休む日も出てくる。そうなると上司からは、またかと言う顔をされ、業績も悪くなったからなのか給料は減る一方。
面白くもないし、最近は替わりは一杯いるみたいな言い方もされることがあり、なら一層辞めてしまおうか…っと、考えるようになってしまっていた。

夜ベッドに横になる時には毎回、永遠に眠ったまま目覚めなければいいのに…と思いながら眠りにつく。朝目覚ましがなる10分前にはちゃっかりと、目が覚めてしまう自分に嫌気が差してきた。
そんな毎回が退屈で耐え難くて、心も身体も芯から冷えて、
『温かさってどんな感じだったっけ?』
と、感覚が麻痺してきた。物理的寒さだけでなく、人の温もりというか、優しさがどんな感じだったのかを思い出せないからかもしれないが……




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