歪みの世界
第1章 プロローグ
「そうなんだ。えーっと、食べる?」
「あぁ、頂くよ」
あの人は、タッパからクッキーを1つ取りだし、口許に運んだ。
「アーサー」
「へっ?」
「俺の名だ」
「俺は、唐真。三国唐真」
「トーマか。良い名だな」
良い名前だなんて、言われなれて無いから照れ臭い。
「ありがとう」
「僕は、ポプリです―。ポプリと呼んで下さいー」
「うん、分かった」
昼近くまで俺とアーサーさん、ポプリ君は談笑していた。
「それじゃあ」
「おう。またな、トーマ」
「さようなら―」
俺は、二人に手を振りながら公園を後にした。
二人は唐真が公園から見えなくなるのを確認した。
「アーサー…ププッ」
思わず、ポプリは笑ってしまった。
「笑わないで下さいよ。それ、俺の本当の名前なんですよ。アンタもポプリってガラじゃないくせに」
「済みません―。僕もガラじゃないですけど本当の名前なんですよ―」
ポプリのその言葉にアーサーは驚きを隠せない。
「そんなに驚かないで下さいよ―」
苦笑しながら、ポプリは言った。
「い、いや。ただ、アンタがトーマを気に入るとは思いもしませんでしてね」
「あはは。それは、お互い様でしょー」
アーサーも、唐真を気に入った。
「それでですね、僕に良い考えがあるんですよ―」
ろくでもない事だろうと、アーサーは内心呟いていた。
「俺はアンタの命令に従うまでですから」
「そう言うと思いました―」
楽しそうにポプリは笑う。
「取りあえず“ワープ”宜しくお願いします」
「全く、君は―」
そう良いながらもポプリは準備を始めた。取りあえず、二人は人目に付かない場所を選んだ。
公衆トイレ。
ポプリは地面にチョークに似たモノで落書きの様な円を書き出した。
書き終えると、書いた円が光出す。
躊躇わずに二人は飛び込んだ。一秒も経たないうちに光は消え落書きの様な円も消えた。
“Ademas, voy a cumplir.”
軽やかな声で、ポプリはそう言った。
「あぁ、頂くよ」
あの人は、タッパからクッキーを1つ取りだし、口許に運んだ。
「アーサー」
「へっ?」
「俺の名だ」
「俺は、唐真。三国唐真」
「トーマか。良い名だな」
良い名前だなんて、言われなれて無いから照れ臭い。
「ありがとう」
「僕は、ポプリです―。ポプリと呼んで下さいー」
「うん、分かった」
昼近くまで俺とアーサーさん、ポプリ君は談笑していた。
「それじゃあ」
「おう。またな、トーマ」
「さようなら―」
俺は、二人に手を振りながら公園を後にした。
二人は唐真が公園から見えなくなるのを確認した。
「アーサー…ププッ」
思わず、ポプリは笑ってしまった。
「笑わないで下さいよ。それ、俺の本当の名前なんですよ。アンタもポプリってガラじゃないくせに」
「済みません―。僕もガラじゃないですけど本当の名前なんですよ―」
ポプリのその言葉にアーサーは驚きを隠せない。
「そんなに驚かないで下さいよ―」
苦笑しながら、ポプリは言った。
「い、いや。ただ、アンタがトーマを気に入るとは思いもしませんでしてね」
「あはは。それは、お互い様でしょー」
アーサーも、唐真を気に入った。
「それでですね、僕に良い考えがあるんですよ―」
ろくでもない事だろうと、アーサーは内心呟いていた。
「俺はアンタの命令に従うまでですから」
「そう言うと思いました―」
楽しそうにポプリは笑う。
「取りあえず“ワープ”宜しくお願いします」
「全く、君は―」
そう良いながらもポプリは準備を始めた。取りあえず、二人は人目に付かない場所を選んだ。
公衆トイレ。
ポプリは地面にチョークに似たモノで落書きの様な円を書き出した。
書き終えると、書いた円が光出す。
躊躇わずに二人は飛び込んだ。一秒も経たないうちに光は消え落書きの様な円も消えた。
“Ademas, voy a cumplir.”
軽やかな声で、ポプリはそう言った。