
黒髪秀才美女×お節介ドS娘
第1章 愛川涼の秘密
それからあっという間に午後の授業が終わってしまった。
「愛川さん、バイバイ」
「さようならっ」
今日は絶対帰らなくちゃいけないのよ!大事な用事があるんだからっ!
あの人達の事は無視よ、無視!
私は足早に教室を出た。
どんっ
痛いな…
「はーい?元気?」
ゲッ龍奈ちゃんだぁ~!
でも私より遥かに背が小さいし、走ったら撒けるよね…!
よし、正面突破!
…と見せ掛けて右へダッシュ!
勢いよく駆け出した。
「待ちなさぁ~いっ」
よし、完璧
後はあの階段を降りて正面を突っ切れば…!
ひょいっ
ん?体が浮いた…。
誰の仕業!?
「離してよ」
「駄目だよ。愛川さん?」
そこには意地悪そうに微笑む銀髪男がいた。
