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Hな片想い♡

第14章 過去

今はそれから二ヶ月しか一月

俺とれんは変わらず
メル友くらいの付き合いだった

けどたまには電話もする
仲のいい友達だ

そして、久しぶりに電話をかける

言いたいことはいっぱいあった

もうすぐ卒業だということ
クラス文集の制作途中だということ

いっぱいいっぱい話したいことはあった

自分の立場を間違えてしまいそうになる
俺はただの友達…



プルルル ♪ 〜 プルルル ♪ 〜


電話はワンコールでつながった
珍しく早い


「あ、もしもしれん?
…れん?」


れんは無言だった

しかし後々ある声が聞こえてくる
よく聞こえない…


「れん?れん?」

「……んんっ//
あ、だめぇ…感じちゃう…」


それは紛れもなく
変なことをしている証拠だった

声も出ないほど俺は硬直した


「あんっ、あぁ、だめぇ!!!
れんいっちゃうぅぅ!!!好きなのぉ!!!」


静かな部屋に鳴り響く、
れんの喘ぎ声

多分、一人でやってるんだろう


「…はぁはぁ
え?!電話!!
高橋祐介…えぇ!!」


れんは通話ボタンをおしたことを
気づいていなかったらしい


「…もしもし、祐介?」


俺はしばらく待ってから
返事をすることにした


「…あ、もしもしれん?」

「…ごめんね、
通話ボタン押してること気づかなくて…」

「そうだったんだ」

「今の…聞こえてた?」

「今のってなに?
聞こえてないよ」

「そう!ならいいの!忘れて!」


俺は嘘をついた

れんを傷つけないために
男として黙っておいた

れんは誰をオカズにして
一人でやってたんだろう

…本当、最悪だ

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