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ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

賢太は、私をじろじろと舐めるような視線を送ってきて、


私の横を通り抜けるとき、耳打ちした。

「そういう格好、やらしいよな。特に胸、太もものライン。」


クスッと笑って、そんなことを言われて、慌てて、周りを見た。

幸い、誰にも聞かれていない。
いや、誰もいないからこそ、賢太が言ってきたんだ。

計算ずみってとこだろう。

私は、賢太が更衣室に入ってくとこを見てから、自分の体を見た。


このバイトに入ってから、もう5ヶ月。その5ヶ月の間に、大きくなったとは言いがたいけど......なんとなく、胸の張りがある気がする。

そんなことを考えながら、ぼーっとして通路を歩いて、厨房へ、右に曲がると、

「なにぼーっとしてるの?早く、タイムカード通しなよ」

曲がった先に先輩がいた。

「あ、すみません。」


さっきのやりとり、知りもしない先輩。
カードを通して、ため息がでそうになった。

先輩は、知らない。私と賢太が、セフレだと。

賢太に、秘密だからなと言われてから、私は賢太に関係ある全ての人間には忠実に秘密を守ってる。

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