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先生。

第2章 ○ 白い朝



「うそうそ。」




目はまだ閉じたまま、拓がフッと笑う。

布団を直そうとしたわたしの左手をつかみ、グイッと布団の中に戻してから、頭をぼんぽんと撫でた。





「俺が風邪ひくわけないから。ゆっくり寝な。」





ぎゅーっと抱きしめられ、胸いっぱいに拓の匂いが広がる。




ほわん


と、花がさいたみたいな幸せ。


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