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先生。

第2章 ○ 白い朝


すこしわくわくするような、心が満たされたような、土曜日の朝独特の心地良さに任せて
思い切り残りの布団を引き寄せた。








「……寒い。」




「えっ?

あっ、ごめん…」






予想外の声に一瞬にして目が開く。






目の前に広がる、ふわふわの髪の毛。
少し茶色かかったくせのある黒髪が鼻をくすぐるこの感覚。





拓…。






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