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君がいいんだ

第8章 俺だけに、君だけに

心も身体も満たされた俺は
彼女の隣で眠ってしまった

夕方近くに俺は目を覚まし、隣にいたはずの
彼女がいなくなってることに気づいた

慌てて部屋を見回すと、携帯が置いてあって
可愛いメモが置いてあった

『目が覚めても驚かないでね。コンビニに行ってるだけだから…すぐに戻るね』

急に襲われた不安感が安堵に変わり
心底ほっとした

彼女が黙っていなくなってこんなに悲しい気持ちになるなんて思わなかった

俺の中で彼女の存在が大きく占めていることを改めて感じた

玄関でガチャッと音がして
「あれ?起きてた?」と彼女は靴を脱ぐ

俺は初めての留守番をした子供のように
彼女の元へ行き抱き締めた

「翔くん…??」
「起きたらいなくて…」
「メモ…置いておいたでしょ?(笑)」
「そうだけど…」
「もう…(笑)淋しかった…?」
「すっげー怖かった…」
「え?」

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