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WONDERな世界

第3章 WONDER LAND -EPISODE #2-



彼は優しくふんわりと微笑む。

そして外壁の方へと歩み、
3、4メートルもあるであろう外壁を軽々と
飛び越え、私の目の前に着地をする。

 「どうぞ」

彼は跪き薔薇を私に差し出す。

 「ありがとう」

私は薔薇を受け取り彼に微笑む。
私に釣られたのか彼も私に微笑む。

彼は立ち上がる。

 「名前聞いても宜しいですか?」

コクッと首を傾げると兎の耳が少し動く。


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