テキストサイズ

WONDERな世界

第7章 WONDER LAND -EPISODE #6-



勘はあたっていた。

 「ヴァンパイアでもお嬢様は
  "完全"ではない」

 「完全じゃない?」

 「蹴られた脇腹」

俺は蹴られた脇腹を触る。

 「"普通"は折れて粉々だ」

 「でも折れてない…。」

楓は足と腕を組み俺を見る。
暫く楓と俺は黙っていたが楓が沈黙を
破る。

 「"力"が弱いから折れていない
  のが奇跡に近い」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ