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適当詩

第8章 8

「騙して候」

うまい話なんてないから

今日も知らない番号で掛けてくるどっかのお前に

仕事中だから切ります

うんちしてるから切ります

ゆとり世代だからキレます

とか言って

電話きって

ごめん

深夜に観てたテレビ通販

あんたの声に似てるね


綺麗なお姉さんが

コーヒーでも

誘ってくれたら

財産になるっていう

壺くらい買ってもいいかも

いつか儲かるっていう

版画くらい買ってもいいかも

いえす、ローンで

借金地獄まっしぐら

お姉さん

どうせ一発もないから

また来る

とか言って

間違った携帯番号教えて

ごめんね

キミ、かっこいいね

て言ってくれてありがとう


十倍になるから

融資して

飲み屋で知り合った

人懐っこいおっちゃんに

明日ね、また今度ね

て先伸ばしして

今日もおごってもらって

ごめんな

明日は一緒に

孤独の万年でどうでまんねん


おれおれっていうから

おれおれっていったら

おれおれおれおれ

の言い合いになって

ごみん

風邪が治ってよかったね


騙して騙され

のほほんと

騙される奴が悪いのさ

そうさ

そのとうり

金に騙されてる

お前が一番悪いのさ


あ、それ

天国、地獄、大地獄

ぷっぷくぺーの

柿の種

ぺんぺん

がちゃん。


終わり。

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