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疑惑?ホモセクシャル

第5章 逃走

由紀side


ガラガラガラ…

先輩が部屋を出ていった。

さっと辺りを見回して、誰もいないことを確認してから、
隠れていた場所から出た。


なんかかくれんぼしてる気分になってくる。
けど、今は一応そんなことしてる場合じゃない。


まだ、頭の中が整理できてない。

一体何を疑い、何を信じればいいのか、私にはもう分からなかった。


斎藤先輩を信じたい。
斎藤先輩はノーマルだと思いたい。

けれど、自分の耳で、聴いてしまった。


私は、自分の考えがまとまるまで
しばらく隠れていよう…

もし先輩に会いでもしたら…
自分が何をしだすかわからない。

だから怖い。


だから。

私は、先輩を信じようが信じまいが、
とりあえずどっちかに決められるまで…

先輩には、会えないな………。

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