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疑惑?ホモセクシャル

第6章 捜索

けど。

いきなり手をがしっと掴まれて、俺は立ち止まった。

後ろに振り向くと、涙目になってるリーダー。

「…まだ何があったのか話して貰ってないよ…?」
まじまじと見つめられた。

俺は手を振り払って、言った。

「かたが付いたら、いつか話すさ。」


「ねぇ………。」

呼び掛けられ、歩き出した俺は立ち止まって振り返る。

「……ここにいて、由紀ちゃんが帰ってくるのを待とうよ……
その方が、確実だと思うよ。
それに……。」

「それに?」


「ううん、何でもない。
探しに行くなら…行ってきたら?
早い方がいいよ。」


明らかに何か言いかけたリーダーを一人残して、俺は部屋を出て、また走り出す。

松崎さんを追い掛けて…。

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