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疑惑?ホモセクシャル

第7章 捜索の終わり

もう、私の心に迷いはない。

山越先輩の言葉を聞いて、自分の気持ちが整理できた。



まだ、高田先輩がふざけてやったのかそれとも本気なのか…分からない。


けど。



もし、齋藤先輩本人が嫌がってるのなら。
私はできる限りの事をして、齋藤先輩を守りたい。


今まで私は先輩に守られてきたけど
今度は私が先輩を守る番なんだ。

……けれどもし、先輩達が両想いだったら……?
…ううん、そんなこと考えちゃだめ。


「ありがとうございました。
そして…練習中に失礼しました。

あっあと…
次回からは敬語使わないでくれると嬉しいですっ!」

「あぁ…分かった。」
そう言って、山越先輩は静かに微笑んだ。
「齋藤を、よろしく」
「はい!」

私は音楽室を出た。
と同時に、チューバの落ち着いた音色が聞こえてきた。


「ふぅ……」
危なかったぁ……
何あの爽やかな笑顔っ!?
何なのあのイケメン先輩!?
山越先輩がモテるのもわかる…


さて。
今、齋藤先輩はどこにいるのかな…?


探し出して、二人で話し合いたい。



齋藤先輩が本当はどう思っているのかを。

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