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彼・彼女の言い分

第8章 理想の理由




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水上男バージョンが気になる…




誰なんだ…



どこに行けは…

会える?…




『春?大丈夫ですか?手が止まってますよ?』



はっ!!!

今は委員会の雑用で、
去年の資料を探していたんだった…



相変わらず図書室は
静かで…
誰もいない…



「あ…あぁ…探してるから」


カタン…


しゃがんで下の棚を探していた俺は
上から被さる様に抱きしめられた…


ドキンと…してしまった…


包みこまれる…
暖かい…


『春?私といるのに…他の人を考えてる?無表情でも…バレバレだよ』




耳元で囁かれて…


ゾクゾクっとしてしまう…




最近、この声も…

いい…









あの水上男バージョンも…


こんな…声…かな?




下から見上げつつ…


振り向く…







水上の顔は…すぐ近くで…

唇が…触れる…




チュッ…



あ…




チュッ・クチュ…クニュ…


「んっンッ…」



唇を唇でアマガミされた…


水上に
キスされながら…



水上男バージョンを…

思い出し…



彼にされてる…


なんて…妄想を…






水上に重ねて…



「あっ…もっと…」





やべ!

声が!!





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