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彼・彼女の言い分

第13章 夏の理由


『春を…好きになって…
世界が変わった…』


「変な世界へようこそ…」


水上の指が絡まるように
俺の指を掴む…



『毎日が…幸せな世界だよ』




キュンとした…



水上…
ホントに幸せなのか?




俺がゲイだったり…

大和さんに狙われたり…



散々だったじゃないか…



それでも…幸せ…


だったのか…





「大変な事ばっかりだったんじゃないか?
幸せとは…程遠い気がする…」




『幸せ…
春の事を…考えて…
こんなに…必死になったことなかったから…
ありがとう…春…』



「。。。。。」




空を眺めながら…

俺は…

愛されている…

と感じた…




俺も…


愛したい…

水上を…


心も体も…
全てを受け入れて…

愛したい…






「水上の部屋に…
行っていいか…………?」




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