
彼・彼女の言い分
第6章 キスの理由
「高木…お前…水上さんに惚れてるんじゃねーの?」
正樹…お前まで…
「いや…女子…だしな。
たまに、水上が男子だったらかっこいいし惚れるよな〜とは思うが…」
ん?なら…水上が…男なら…
俺は恋愛対象としてみれるのか…
男装…したら…
しかし、俺の性癖が…変わる訳でもないしな…
んー・・・・
俺は…
水上に…惚れているのか…?
===放課後===
なんだか、落ち着かない状態で…
一日が終わってしまった…
『春?委員会で出ていたアンケートの集計、今日終わらせませんか?』
あ…そんなのもあったな…
「そうだな…塾もないし、早めに終わらせて提出してしまおう」
俺達は教室より静かな図書室でやることにした。
ここの学校はさすが寄付金が多く集まるから、図書室も本か豊富…
しかし、お嬢様やお坊ちゃんは放課後、図書室は使わない…
授業が終われば、クラブ活動か帰って習い事に勤しむ…
忙しいお子様が多い。
俺だって…使わない…
ガラガラ
中に入ると…本のインクの匂いと動いていない空気の香りが…
なんとも…精神を安定させる…
『なんか・・落ち着きますね』
「静か…だな…」
俺達は本棚の横の席に座り…
仕事に取り掛かった
はぁ〜学校にこんなに落ち着く所があったんだな…
中学の時の図書室は…人がいて…逆に落ち着かなかったし…
お?本の種類も…沢山!
早く終わらせて本でも探そう。
『春、後は提出するだけですね…』
「終わりだな!
水上は段取りよくて、助かる。
少し、本探していいか?」
『どーぞ。』
ニコッと笑う、水上の顔にドキっと…した…
男…だったらな…
