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彼・彼女の言い分

第7章 先生の理由②




「行くな…
ほかの男の所に…行くな…」



エレベーターの中は…
静かに…なった…




光さんも…解こうとした手がピタリと止まった…



「光さん…俺と…もっと…喋ってくれ。
光さん…俺と…もっと…メールしてくれ。
光さん……
俺に気がなくてもいい…
俺は…光さんが…
好き…なんだ…」



俺は…掴んでいた手を…優しく…指に移動し…


光さんの指に…絡めた…



「…望…ク…ン…
好き…って…………」


ギュッ…

光さんも…絡めた指に…力が…入った…





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