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赤い印

第3章 神谷vs海部

「…」
響くのは、箸を動かす音と、
風の音と、時々椅子の音。

超、気まずい、天文部の部室。

「あ」
私のスカートの上にケチャップが落ちる。

「何やってんだよ、ドジ」
雄治が笑いながらケチャップをふき取る。

「佐倉、付いてる」
「ん?」
急に神谷君の顔が近づいてきて、
口の端を舐めあげた。

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