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素直じゃなくてごめんね。

第10章 夏休み

~千里side~



(…ったく……兄貴にはあんな顔するくせに…)




「はぁ~~」


俺は 無意識のうちに大きな溜め息をひとつついていた


すると 横から


「何?そんなに菜月が大輝さんばかり見てるのが腹立つの?」

姫川が ニヤニヤしながら俺に言ってきた



「はっ!?そんなんじゃねぇし!てか お前何言ってんの?」


「はぁ~出雲君も素直じゃないんだから…そんなんだと あの斉藤 静琉っていう男に持ってかれちゃうよ?それに 風間 葵…とか?」



姫川は呆れ顔で俺に言ってきた


「なっ……」



俺は図星を突かれて言葉を失っていた




(コイツ……案外人のこと観察してるんだな……)




俺は心の中で感心していた

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