素直じゃなくてごめんね。
第14章 “みっちゃん”
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学校が終わり 私が下駄箱で靴を履き替えていると
「おい、菜月」
後ろから 出雲に声をかけられた
「……何?」
私は思いっきり 不機嫌オーラを醸し出す
「…何だよ。その顔は?」
そう言って出雲は眉をひそめる
「…別に。…てか、何か用があるんじゃないの?」
私は早く出雲から離れたくて先を促す
すると出雲は
「ふ~ん?そんなに俺から逃げたいんだ?まっ。別にいいけど俺は。兄貴が久しぶりに3人で飯が食いたいとか言ってたから菜月を誘おうと「行く!!」
私は出雲の言葉を最後まで聞かず返事をして
出雲の腕を引っ張って グイグイと出雲の家に向かった