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先輩、好きです。

第1章 我慢




スタスタ・・・


殆ど誰も居なくなった校舎を、下向き加減で歩く


私の頭の中はいつも先輩でいっぱいで、でもそのたびに美嘉の笑顔が過ぎる。



いい加減思い出に変えなきゃ



そう言い聞かせている。




そうすればこの苦しい状況も、全て終わる。




ねぇ。お願い誰か忘れさせて?
先輩の事、、、、。


お願い。




今にも溢れ出しそうな涙を堪え上を向く、だけど透き通るように綺麗な空は、また私に先輩を忘れさせてはくれないの。



「・・雨が降ればいいのに」

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