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先輩、好きです。(続

第4章 素直






〜帰り道〜





「明日卒業式だね~。寂しいな」




私のそんな一言に、秀は私の髪をくしゃっと撫でる





秀「ばかだな。いつでも会えるだろ?」





そう言って、無邪気に笑う。





だけど、莉奈の笑顔が浮かんでは消えた。






「・・・・会えるといいね」





秀「は?」





本当はもう限界に来ていた





自分に嘘をつくのも、誰かに嘘をつかせるのも。





私は幸せにはなれない






このままでは幸せを感じる事ができない






気づいていた。






本当はもう分かっていたの。

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