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先輩、好きです。(続

第4章 素直





気付けば涙が溢れていた。





私が急に泣くから、優しい秀は凄く心配してくれている





失いたくない。






心がそう泣いていた。






だけど私は、秀の大好きな空を奪っている






秀はもう空を見上げない





空の話をしない






思い出したくない理由があるからだ。






「・・・っ・・」




最低だよ。



私は、最低な子だ。






秀「美嘉?どした?言ってみ?」





そう言って、優しく私の髪を撫でてくれる手が悲しかった。苦しかった。






限界だった。







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