タイバニ小説置き場
第2章 離さない、離れない(ルナティック×虎徹)
「ああ、なんていうか…その。」
「胡蝶蘭の花言葉って知ってる?『あなたを愛してます』という意味なのよ、タイガーちゃんったらモテモテなのねぇ。」
ネイサンの言葉に虎徹の背がぞくりとした。
あの咎人の裁き人は本気だと。
「ねえ?どうしたの?」「あ、いや、なんでもない。」
胡蝶蘭の花束をネイサンに押し付けると呼び止めようとする彼を置き去りに足早に逃げるように会社から出た。
頬が熱く火照り全力で走った。
バーナビーに会いたい。
ただその気持ちしかなかった。
携帯電話には繋がらなくて結局一人暮らすアパートに戻り、見たものは。
アパートの前に白い胡蝶蘭の花束が届いていた。
身体が震えた。
もう逃げられない。
「そう、正義の名の元に戦う貴様はいずれタナトスと私の腕に堕ちてくるのだ、今は見定めておこう貴様と貴様を愛する咎の元凶の行く末を。」
時間ならたっぷりとある、私の腕に身を委ねにくるがいい鏑木虎徹。
その時こそ私の愛で絡め取って包み込み逃がしはしない。
胡蝶蘭の花束に言葉を失い立ち尽くす虎徹の姿をビル高くより眺め小さく笑い声を上げる。
冷たい蒼の月が春の北風に揺れてルナティックの姿を映し出していた。
『胡蝶蘭の花言葉』あなたを愛してます
「胡蝶蘭の花言葉って知ってる?『あなたを愛してます』という意味なのよ、タイガーちゃんったらモテモテなのねぇ。」
ネイサンの言葉に虎徹の背がぞくりとした。
あの咎人の裁き人は本気だと。
「ねえ?どうしたの?」「あ、いや、なんでもない。」
胡蝶蘭の花束をネイサンに押し付けると呼び止めようとする彼を置き去りに足早に逃げるように会社から出た。
頬が熱く火照り全力で走った。
バーナビーに会いたい。
ただその気持ちしかなかった。
携帯電話には繋がらなくて結局一人暮らすアパートに戻り、見たものは。
アパートの前に白い胡蝶蘭の花束が届いていた。
身体が震えた。
もう逃げられない。
「そう、正義の名の元に戦う貴様はいずれタナトスと私の腕に堕ちてくるのだ、今は見定めておこう貴様と貴様を愛する咎の元凶の行く末を。」
時間ならたっぷりとある、私の腕に身を委ねにくるがいい鏑木虎徹。
その時こそ私の愛で絡め取って包み込み逃がしはしない。
胡蝶蘭の花束に言葉を失い立ち尽くす虎徹の姿をビル高くより眺め小さく笑い声を上げる。
冷たい蒼の月が春の北風に揺れてルナティックの姿を映し出していた。
『胡蝶蘭の花言葉』あなたを愛してます