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KISSからはじめよう

第9章 智、プレゼントする

取材を終えて
おれはダッシュで楽屋に戻り
準備していた紙袋を掴む

帰ろうとしていた彼女に渡そうと
取材を受けていた部屋に行くと
相葉ちゃんと新人サンが話していた

「あ、あの…ちひ…森さん…は?」

「あ、じゃあねー」
「は、はい…お疲れさまです」

二人の会話を邪魔したようだったけど
おれは渡すことばかり考えていたから
あまり気にしなかった

「お疲れさまです。森ですか?」
「あ、あぁ…はい…」
「ちょっと、御手洗いに…(笑)」
「そっか…」

話していると部屋に彼女が戻ってきて
びっくりしている

空気を察したのか
「荷物片付けてきます」と新人サンは
部屋を出ていった

「さと…大野さん…まずい…よ」
「すぐ帰るよ…これだけ渡したかったから…あとでメールするよ…じゃ夜ね♪」

そう言って楽屋に戻りメールする

『合鍵だよ♪これでいつでも遊びにおいで♪今夜はおれんちに真っ直ぐ帰っておいでよ?』

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